眠れる才能
北米仕様フィットをお買い上げして、偏光ルームミラーやらパワーウィンドウやら電動サイドミラーやら、一番安いモデルを買ったのにいろんなもんがついていてうほうほ言っていたら肝心のキーレスエントリーがついてなかった。オプションでそんな話は出なかったが、当然ついているもんだと思っていたから聞かなかった。お支払いが済んで鍵を渡されて「あ、ない」となった次第。日本のフィットにはスマートキーがついているというのに、アメリカと来たら…最下位モデルをめいっぱい値引きしてもらってなお日本の最上位モデルくらいするんだぜ。
でもまあわたしが長いこと乗っていた車にはキーレスエントリーなんていう高尚なものはなかったので、というか買った当時はそんなもんは普及していなかったんだが、ありゃ便利だけどないならしょうがないなくらいに思っていた。しかし王子はそれが耐えられなかったらしい。何日かかけてちくちくといろんなところを調べた。
そしてわかったことは、なんと「キーレスエントリーの受信機自体は下位モデルのものにも最初から搭載されており、必要なのはキーレス用の発信機だけ」ということだった。つまりキーレスエントリーにおける上位モデルと下位モデルの違いは、渡される鍵のあたまに発信機がついていて設定されているかどうかだけということで、下位モデルを購入した人は上位モデル用スペアキーを買って自分で設定すればいいということになる。
王子はそこからさらに発信機のついた純正スペアキーをどこで最も安く買えるかをちくちくと調べてから購入してマニュアルに沿って設定し、鍵の部分を切り取ってキーホルダーにつけて使えるようにしてくれた。しめて30ドル。なんならスペアキーに加工してもらえばいいじゃんと思ったのだが、これは1本200ドルかかるということでやめた。
1回押すと運転席だけが開き、2回押すと残りのすべてのドアが開く。赤いパニックボタンを押すとフィットがわたしの代わりに叫んでくれる。
しかしあれだ、王子がねちねちと調べ上げていなければ搭載されていたキーレス用受信機は眠ったままだったわけだ。なんだかとてももったいないような気がするんだけど、そういうもんなんだろうか。よくわからない。
でもとてもとても便利。王子ありがとう。
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