便臭
平日オフ、わけあって今自宅はものすごく寒い。
今朝、王子にごはん食わせて弁当持たせて送り出して、朝ごはんの前に久しぶりに掃除機でもかけるか…と掃除機を取り出す。アメリカにありがちな縦型掃除機で、若干重いが慣れればそれなりに使える。この間使ったときには若干不都合があったけど、それから1ヶ月経ってるし大丈夫かな…
と思ったら大丈夫じゃなかった。
話は飛ぶが、王子にはキャサリンというきょうだいがいる。いや今度出るPS3のゲームのタイトルから取った仮名だけどさ。とにかくキャサリンには最近待望の子供が生まれて、悪戦苦闘しつつも子育てをがんばっているらしい。
キャサリン一家は感謝祭のためにうちに来たのだが、けっこうな距離があるので親戚からキャンピングカー(アメリカではRVと呼ばれる)を借りて休みながら来た。で、帰りがけに「キャンピングカーを軽く掃除したいから掃除機貸して」と言われたらしく王子が貸した。
そのときキャサリン、何を思ったかあかんぼのうんちを掃除機で吸ったらしい。乾燥したうんちを吸わせたら掃除機にどんなことが起きるか、ちったあ考えりゃわかりそうなもんだが、キャサリンはそういうタイプではない。悪い人ではないが頭に花は咲いていると思う。
かくしてそれ以降、うちの掃除機は使うたびに便臭がするようになって使いものにならなくなった。紙パックを替えようがフィルターを洗おうが粉末消臭剤を吸わせようが、使うたびに便臭の排気がまきちらされ、物理的にはきれいになるが臭気的にはものすごく汚くなるという事態に陥った。
そして今日、もうそろそろ大丈夫だろうというよくわからない推測で掃除を始めて猛烈に後悔した。家中に広がる便臭。屋外に逃げていく飼い犬たち。猛烈な嘔気。「乾燥うんち」の破壊力は半端ではない。
看護婦さんだから悪臭は慣れているけれど、たいがいはとっとと処理するのでそれほど堪能することもないし、だいたい乳児のうんちの臭いは成人とは比べ物にならない。かくして家中の窓を開け放って換気扇と天井のファンを回し、室内用ファブリーズをまきちらす。食事など摂れたものではない。
窓を開けているので、暖房のサーモスタットを切ってスイッチが入らないようにした。そんなわけでとても寒い。キャサリンちのパソコンに残らず掃除機かけてHDDをイカレさせてやりたい。
王子に「掃除機は使い物にならないので買い換えます。今後お迎えするゲストのみなさんには、掃除はご自宅に戻ってからしていただいてください」とメールした。
というわけで出かけて朝ごはん食べてきます。きっとうんち臭いから着替えてから行こう…
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