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2012年1月

ACLS更新

ACLS(医療従事者向け二次救急処置)の認定証には期限があって、2年ごとに受講して更新しないとならない。わたしがACLSを取得したのは2年前の2月なのでそろそろ更新しないとならない。

院内にもACLSの1日講習があって職員は無料で受けられるのだが、うちのACLSは熱意あふれるインストラクターによるスポ根まがいのコースで有名。残念ながらそんなものを受けるような向上心は持ち合わせていないので、同僚にテキストだけ借りて、自腹で外部の講座を受けた。高いけれど、金を払って受けるACLSは簡単で、インストラクターは受からせるのに必死。ついでにここは20ドル払うと同じ日にBLS(一次救命処置)の認定証も更新できる。

当然ながら、前回ACLSを受講してから2年になる。2年が早いのは年をとったからなんだろうな。

合格して帰ってきたら、受かったお祝いをしよう!と王子がごはんをおごってくれた。どうも2馬力で余裕があるのに慣れてきたらしく、2年前ほど高い高いとうじゃうじゃ言わなくなった。2年前の王子はたかだかふたりで腹いっぱい食べて3千円程度(しかもわたしが払っていた)で文句たれてたよな。あの頃わたしはいつまで王子に我慢できるかとゲフンゲフン。

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寿司と鮨とSUSHI

年のせいか和食が食べたい今日この頃、王子を誘って和食探訪に何度か出かけている。

こちらに来て和食処についてまず知る衝撃(でもない)の事実はアメリカの日本食レストランは韓国人が経営していることだ。韓国系なら韓国料理店でもやっとけやと思うのだが、韓国料理では儲からないらしい。おかげでトンデモジャパニーズフードが出てくる。

たいがい茶がまずい、というか味がない。味噌汁はとりあえず湯に味噌を溶かしたもので、蓮華がついてくる。そしてお通しのつもりなのか、なぜか必ず枝豆が出てくる。そして寿司は回らないが食べ放題であることが多い。あんまり握りはなくて、巻物系が多い。人参やアボカド、カニカマサラダを海苔を内巻きにして巻いて切ったいわゆる「カリフォルニアロール」のバリエーションがものすごく多いのだ。カリフォルニアロールを丸さら揚げたものもあるし、クリームチーズを巻いたものもある。

カリフォルニアロールはもともとこちらで寿司バーを開いた日本人がアメリカ人に受けるように創作したものだし、カリフォルニアロールとして考えるとこれはこれでうまい。ひどい店もあるしうまい店もある。ただ、それを日本人が和食として見るかといえばそんなことはないと思う。これはあくまでアメリカの食事、SUSHIであって寿司ではなく、ましてや鮨ではない。

ただ恐ろしいことに、アメリカで寿司は「クールでヒップ、そしてヘルシー」である。どこどこにあるレッドワサビという寿司屋は高いとかウルトラスシがうまいとかいう話題が職場でよく出るし、昼ごはんにとテイクアウトの寿司を食べる人もいる。いや、寿司はあんまりヘルシーじゃないだろ、と思うのだが、考えてみればハンバーガーのサイドメニューはフレンチフライとオニオンリングのどちらにしましょうみたいなランチを考えれば確かにヘルシーなのかもしれない。

大きめのスーパーに行くと、デリの部門とか魚売り場に出来合いの寿司があることがあって、これはエビの寿司とかいなりとかカリフォルニアロールが入っていたりする。そしてこれはもう完全に別物である。機械で作っているらしく、米粒の形が潰れて完全に消失していて、具が澱粉質の真ん中に位置しているだけのものになっている。これがけっこう売れている。

アメリカンフードとしてのSUSHIがうまいところもあるけれど、握りが日本の回転寿司ほどうまいところを見つけるのは、ここではかなり難しい。実際にそんなところがあったとしても、アメリカでそれが受け入れられるかというとおそらくそうではないので仕方がないことなのかもしれない。

今のところ1軒、日本人が経営するところが悪くないといったところ。漁港が近くないのでマグロが冷凍もので水っぽかった。残念。メニューにカツカレーがあった。今度食べてみたい…って、カツカレーがある寿司屋って。

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ラーメンズのこのビデオ、日本にいた頃は面白いと思って見ていたけど、今となっては「これ本気に取る人多そうだな」と空恐ろしい。

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盲腸の値段

日本の医療保険制度がいかに優れているかを示すためによく使われるのが、「盲腸で手術をしたらいくらかかるか」。職業柄目につく。「日本の保険制度はすばらしい」というのがたいがいの意図なんだと思うのだが、若干腹が立つ。実際こちらでは医療費のために破産する市民がいるほどなので、医療サービスを受ける側からすれば日本のシステムはありがたい。とはいえアメリカだってそんなにひどいかと。

Appendectomy_tripadvisor_2

これはトリップアドバイザーというサイトに掲載されていたもので、盲腸の手術を受けると日本では40万円(保険適応時の10割)、一方アメリカ本土では150万円~200万円程度かかると表示されている。

もちろんこの数字は正しいものだと思うのだが、「正しさ」にもいくつかある。まずひとつは、日本人は盲腸の手術に40万を払わないのと同様、アメリカ人も200万も払わないことだ。

確かにアメリカには日本のような徹底した皆保険制度はないが、それでも国民の多くは仕事に就いていて、職場が提供する医療保険に加入している。日本の保険制度だと月々の健康保険の掛け金は収入が30万程度なら1~2万円というところだが、こちらはもう少し安いことが多い。わたしの職場でひとり月15ドル、王子の職場は福利厚生の一環で扶養者分も含め天引きなしである。

またアメリカも低所得者向けの医療保険メディケイドと高齢者向けの医療保険メディケアが導入されていて、まったくの無保険という人が以前に比べて少なくなっている。同僚のお父さんが不慮の事故で入院、ICUに入ってしばらくがっつり治療をしたが、メディケア全額負担だったんだそうな。この国でICUなんて入って自己負担だったらわたしの貯金は12時間で尽きる気がする。医療保険万歳。

また保険がない場合、病院は相談窓口を設けて支払いのプランを設定したり、経済状況によっては医療費を負けてくれたりもする。うちの職場は非営利なので、お金持ちからは医療費から寄付金までがっつりもらって低所得層に還元している感じ。給料も州内の他の病院に比べるとかなり安めだけど、職員の満足度は高め。

王子の職場の健康保険は「年間5万円まで免責、それ以降は患者2割負担、10万円以降は全額保険負担」。そんなわけで、たとえば王子がいきなり今日盲腸になって腹膜炎を起こしかけているので手術ね、と言われて手術を受けたとしても、わたしたちがそれで支払うのはせいぜい10万円、さらに同じ年度内ならその後の医療費は自己負担なしである。日本だと3割負担として自己負担は12万円、一般所得者なら高額医療制度が適用になって自己負担は8万程度になる。

それから、日本の盲腸手術の費用40万円は保険適応時の金額なので、無保険の場合にはその限りではない。というか、かなり高くなるはずだ。一説には倍だと聞いたことがあるけれど、その辺はよくわからない。

そして何より、おんなじ疾患に対して同じような観血的治療をして、一方が40万円でもう一方が200万って、日本の方が物価だって高いのに、どれだけ医療費が安く抑えられているのかと。医療材料の値段は先進国同士でそんなに変わるものでもないから、要するに人件費がものすごく安いということになるんだろう。

日本に比べるとアメリカは生活費が安いので本当に医療は割高ということになるのだが、それでも先進国だからある程度のセーフティネットはある。本当の無保険でも行ける病院というのもある。アメリカの医療従事者の地位は高く、臨床で勤務しながら人間らしい生活を送ることもできる。それを無視してアメリカは医療費が高い!日本の皆保険制度はすばらしい!と言われると、いやそういう面もあるけど、アメリカだって地獄ではないのよ、てか日本の臨床勤務の方がよっぽど地獄じゃね、と言いたくなったりする。

でも日本の医療アクセスのよさと救急車が無料なのはいいよね。こっちで救急車を呼ぶとなぜかもれなく一緒に消防車までサイレン鳴らしてついてくるので、911番するときは「消防車は要らないです」と言うとけっこう安くなります。きょうのまめちしき。

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平常運転中

今月は義妹の誕生日があるので、早くから準備をしていた。クリスマスのリストにあったけど義妹がもらわなかったものにいくつか他のものを加え、箱に詰めてきれいにラッピングしてカードを添え、さらに梱包して郵送した。わたしが全部やったことがバレないように、カードの文面は王子に書かせ、宛名とリターンアドレスもすべて王子に書かせ、さらにそれを王子に渡して郵便局で出して来い!と送り出した。

それからかれこれ3週間。まだ着いてないらしい。宛名の字、もっと丁寧に書けばいいのに、とは思ったけど読めないほどではなかったんだけどな。まあもう着かないな。USPS、相変わらずの平常運転だな。

でも中身は妊娠中の義妹ちゃんのために買ったマタニティ用のトップとヨガパンツ、それから今年の手帳とデスクカレンダーにポストイット。義妹ちゃんは敬虔なキリスト教徒なので、どれも聖書のありがたいフレーズてんこ盛りという、興味のない人にはまったくうれしくないセレクション。

しかし王子に郵送を任せるんじゃなかった。数ドルを惜しんでトラッキングなし、レシート破棄でもうクレームもつけられない。次はわたしが手配したとバレていいから全部やろう…

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緑のカード

新しいグリーンカードが届いた。前回のカードは「茶色いグリーンカード」だったけど、昨年カードの仕様が変わったので今回は本当に緑のカードだった。関係ないけど、大昔に実家で飼っていた犬の名前がシロで、かかりつけの獣医さんのカルテに「名前 シロ 体色 茶色」と書いてあって噴いた。

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一飯の恩

条件削除終了で浮かれていたら仕事がなくなっていた。

うちの病院はそれぞれの部署長が勤務表を作る。印刷したものが毎月配られるのだが、最近になってこれが院内LANにのっかるようになり、PC上でも見られるようになった。わたしはこれにちょこっと細工をして自宅でも見られるようにしてあった。

で、そろそろBLSとACLSの期限が切れるので受講しないとならないと気がついた昨日、自宅のPCで来月の勤務表を確認したら勤務が4週間のうち1日しか入っていなかった。

わたしは非正規雇用。職場が必要なときだけ勤務する雇用形態なのだが、わたしが子供もいない上に仕事のかけもちもしていないという桁外れの暇っぷりに、上司は基本的に「福利厚生のないフルタイム扱い」でわたしのシフトを組んできた。

ところが年末から今までの3週間ほどが非常に患者が少なく、わたしは勤務がキャンセルされることが多くなり、週に2日勤務すれば多い方みたいなことになっていた。休めるのはうれしいのだが、若干休みすぎが気になっていたところだった。

この勤務表はまだ完成ではないということなのか…と思ったのだが、わたし以外は全員きっちり埋まっている。誰が希望オフとかいったコメントも入っているのでソフトのテンプレのままというわけでもない。1ヶ月分作成されていて、わたしだけほぼ空欄である。1日だけ入っているというのが生々しい。

だいたい作成が終わっていないものが外から閲覧可能になっているはずがない。ということは、やはりこれで完成だと考えるのが妥当な話だ。

がっかりして泣けてきた。オフの日の朝5時に電話がかかってきて「病欠が出て困ってるんだけど出て来れないか」と言われれば「今から行きます」と出勤したし、公休返上でひたすら勤務したことも数知れず。残業だって断ったことはほとんどない。でも、必要なくなればこうやって切るんだな…アメリカらしいっちゃらしい。

好意的に受け取れば、シフトを組んで前日に「明日は来なくていい」と言うよりはこうして空欄にして必要なときだけ前日に連絡をするようにすればこちらもまとまった予定が立てやすいし、他の仕事も入れることができる。

患者数が少ないのは誰のせいでもないし、必要ないスタッフに出勤させる金はどこにもないのだ。国内での職歴のないわたしに仕事を与え、一から指導してくれたことは有り難いことだし、同じ領域なら仕事も探しやすい。ショックだが仕方がない。

というわけで涙を拭って転職活動開始。院内の外科系の仕事を探し、履歴書をコピペしてオンラインでかたっぱしから応募する。なぜか1日に5件の応募制限があるので5件出したところで打ち止め、続きは翌日に回す。早ければ春には勤務が始められるだろう。

帰宅した王子に愚痴ると、まあ別の仕事が見つかるよ、とりあえず生活には困らないからいいじゃないかと寿司をおごってくれた。アメリカの寿司ってなんであんなにまずいんだろう。てか、かっぱ寿司がうまいわたしの安い舌でもまずい寿司ってどんだけ。

と思って今日出勤したら、上司いわく「え、あれもうオンラインにのっかってたの?え、仕事に応募した!?」

わたしはオフ希望がまったくないので、上司は他のスタッフの勤務希望をつっこんでから、一番最後に勤務人数を調整しつつシフトを入れるらしい。で、この作業はオフラインのソフト上で行うんだが、作成期限が来たので未完成と知らなかった事務方が勝手にサイトにアップロードしたという話。

「いやいやいや、1月と7月は毎年手術が少ないのよ、だからあんまり勤務日数が多くないけど、来月は増えるから。今日完成させるから明日まで待って。てか他の仕事見つけないで」

というわけで転職活動は1日で終わりました。どうせ応募したもんだし仕事をかけもちしてもいいんだけど、新しいところに行くのめんどく…ぃゃ一飯の恩を忘れないのが日本人なんだぜ。

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条件削除終了

追加書類を送って待つこと1週間くらい、国務省から永住権の条件削除が承認されたとの通知が来た。

こちらがまっとうな理由で結婚をしているのだから最終的には承認されるだろうと思っていたが、子供がいないので面接くらいは行くだろうと思っていた。そんなわけで思ったよりあっさりだったので驚いた。

60日以内に新しいカードが送られてくるようです。これで日本に里帰りしても、アメリカの入国審査で別室送りにならなくてすみそうです。やましいことがないのだけに、あれはあれでおもしろかったけど。

次回は10年後。条件のない永住者となったので、次回は結婚が完全に破綻していても更新可です。もっとも、そんな状況なら日本で放射能にまみれた方がましだからとっとと帰国するけどな。

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パブリックコメント募集

先月開かれた「看護師国家試験における母国語・英語での試験とコミュニケーション能力試験の併用の適否に関する検討会」のパブリックコメント募集が始まったよ!

直接リンクしていいんだろうか。厚労省HP内「看護師国家試験における母国語・英語での試験とコミュニケーション能力試験の併用の適否に関するご意見の募集について」。

免許取得が臨床に出ることが前提であることを考えれば、外国語での国家試験受験が検討されていること自体がおかしいけど、声を上げないと実現しそうな昨今の日本。政治に関心のないわたしのようなやつまでこんなことを言い出すくらいのヤバさ、ということです。1月25日までの募集、郵送・ファクス・メールで回答できます。

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切手の有効期限

友人から年賀状が来た。高校時代の友人でもう何年も連絡を取っていなかったという、要するにそれなりの人で、だから喪中だというのも知らせていなかった。とはいえ放置はできないのでカードを書いて王子にも署名させて出すことにした。

さて、こちらからはがきや封書を日本に送るのは98セントかかる。もちろんこれは基本料金なので、カードの大きさが定型を超えていたり重かったりすれば超過料金がかかる。

98セント切手というのが当然ある。車がなかった渡米直後、王子に連れてってもらった郵便局で98セント切手を何枚か買うことにしたのだが、このときこの郵便局、中央局なのに98セント切手を切らしていた。で、「これ切手と同じように使えるから」とQRコードと98セントという数字のついたステッカーを発行してくれた。

実際にはそのけっこうすぐあとに免許を取って車を購入したので、必要があれば郵便局に行けるようになり、さらに用事はメールで十分事が足りていたので手紙を出すこともほとんどなく、そのステッカー切手は財布の底に沈んでいた。

で、今回出勤ついでに寄った郵便局でそれを使おうと出したら局員のおっさん、「うーん、これ使えるのかなあ。使えると思うんだけどさ」。で、隣にいたおばちゃん局員に「コレ使えますかね。なんか数年前に中央局で買ったみたいなんです」

「無理だと思うわ~。その局でないと使えないわよ。あと日付も古すぎるし」

ちょっと待て。インフレがあれば価値が落ちるのはあるとしても、切手と同じだと言われて購入したものに有効期限があるのか。てかこれ販売の日付だし。だいたい個人商店のスタンプカードじゃあるまいし、同じ場所じゃなきゃ使えないってどういうことよ。

「郵便局に行かなくても日本に手紙が投函できるようにとXX局で購入したものです。有効期限があるのはおかしいし、局に持っていかないと使えないのもおかしい。つまりポストに投函できないということですか」言っている間におばちゃんは裏に消えていった。逃亡完了らしい。

おっさんは困っているが、こちらだって困る。「お困りのようですから、上の方を呼んでください。局としての公式な見解が聞きたい」と伝えると、「今のが上司なんです…」。

面倒なので持っていた98セント切手を出して使う。おばちゃんの名前を教えてもらって帰宅。

こっちの郵便局員の使えない人遭遇率の高さは異常。こんなこととかこんなこととか、出会う郵便局員の多くがその印象を強くしてくれている。

もちろん郵便局員だけじゃなくて、わけのわからない人はどこに行ってもいる。でもこちらの公務員系のわけのわからない人遭遇率はハンパじゃないです。特に末端。民間で使ってもらえないから公務員になるというこちらの常識がだんだんしみてくる昨今。一方で王子は「日本は公務員最強」という常識がしみてきているらしい。

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悪臭の訓練

家で飼っている犬がときどきおならをする。スカンクが裏庭に出没して犬に吠えられておならをすることもある。こういう時王子は大変臭がるのだが、わたしには何もわからない。

結核なんかの空気感染症に対するN95マスク(カッパのくちばしに似ているので場所によってはカッパマスクと呼ばれたりする、ってわたしの前の勤務先だけかも)のフィットテストを年に一度受けることになっている。マスクをつけた状態で係のお姉さんが宇宙服の頭の部分みたいなかぶりものをかぶせてくれて、かぶりもののなかに悪臭がするスプレーを撒いてくれる。マスクがフィットしていれば悪臭を感じない、そしてかぶりものの中でマスクを外して悪臭を感じればフィットテスト合格である。で、ここでもやっぱりわたしは悪臭を感じない。毎年係のお姉さんは「スプレーが足りなかったかな」と適当に合格にしてくれる。

もちろんどんな悪臭も感じないわけではない。だれかが前日にニンニクを食べていればわかるし、内科病棟での勤務だってけっこう長くしたので、ああこの尿は若干尿路感染を起こしているなあとか、ああオムツの中にウンチしてる感じだなとか、そういう悪臭には割と敏感である。肝不全のにおいなんかも当然だけどわかる。

たぶん大人になってから違う文化圏でかぐ悪臭というのはある程度慣れて悪臭リストに載らないとそう認識しないんじゃないかと思う。わたしが生まれ育った場所にはスカンクはいなかったし、フィットテストの悪臭のもとも、おそらくわたしが嗅いだことのない匂いなのだろう。実家は犬は番犬で外飼いだったからおならを嗅ぐこともなかったし。

いやでもあれだね、某アジアの国民食、あれは馴染みがないけど臭いね。大部屋のある病院に勤務していたころ、病室にその国出身の人がいたことがあって、その人が持ち込むその食品が強烈な臭いを放っていて、夜中にも出して食べるものだから同室の人が誰も眠れなくて苦情がすごかった。

ちなみに匂いじゃないけど、欧米人は秋の虫の声とかかえるの声を「雑音」「うるさい」と感じるんだそうな。王子もそのタイプで、わたしがコロコロ鳴いている虫の声を聞いて「ああ秋が来たねえ」と喜んでいる横で迷惑がっている。

でもスカンクの匂いはかなり強烈らしく王子が眠れなくなるくらいらしいので、できれば慣れずにいたいものだと思う。

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明けた!

新年が明けましたね。諸般の事情からあまり晴れがましいことを言えないのですが、今年もよろしくお願いします。今年は正月が日曜だったので翌日の月曜が振り替え休日ということで勤務オフ。そうでなければ正月2日から特別手当もなしに普通に勤務するところでした。アメリカというところは怖いところだ…

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