カブ最強
以下引用
郵便屋だが、郵政カブ最強。まさにモンスター。
仕事の最中にバイクごとはねられて、体中複雑骨折。
数ヶ月入院することになった。
医者から警察からも「生きているのが奇跡」とまで言われる大事故。
当然カブも同じく色んな箇所がひん曲がっていて、
見舞いと事後処理に来た上司は「おそらく廃車だろう」ということ。
数年間仕事の伴だったのでとても残念で、
事故で郵便物を一通も紛失しなかったことと事故の責任比率がゼロだったことと
事故の相手が大変誠実だったことが数少ない慰めだった。
数ヶ月の入院とリハビリの後、職場復帰。
しばらくの期間室内の作業に従事し、ついにバイクに乗る日が来た。
「あのカブはもうこの世にはないんだろうなあ」と思いながら、
バイクのキーを交付を受けた。
キーに着いている札のナンバーは以前のまま。
まさか…。
あのカブがそこに待っていたのだ。
しかも事故の日から5000km以上走行距離を増やして。
聞けば、エンジンとフレームが何とか無事で、あらゆる部品を交換して修理したらしい。
そちらの方が安くつくということだ。
しかも職場復帰はわずか事故の一週間後。
乗る側は死にかけたのに、バイクはケロリとすぐに仕事に戻っていたのだ。
「何やってたんだい。おせえよ。」と言われているようで、涙が出てきた。
もし街で郵政カブを見かけたら、乗ってる奴はどうでもいいから、
立派なバイクなんだなあ、と思ってくれたら幸いである。
以上引用
王子の宝物のひとつはホンダのスーパーカブ。
アメリカでは1960年代に販売されていたようだが、危なくてフリーウェイに乗れなかったり、日本のように普通免許があれば原付に乗れるということがなく別に二輪免許が必要で、二輪を取るなら大きくてごっついバイクが好まれる風潮のせいか1980年代に輸出が止まった。
王子はその最後の世代のカブ、「パスポート」を中古で購入し、手を入れて走るようにしたのだ。
結婚したから車が増えてガレージのスペースが必要だと2台所有していた中型バイクを売ったけれど、スーパーカブはガレージのすみっこに立っている。
週末になると近所のどこかで必ず開かれるガレージセールめぐりにはカブ2ケツ。
最後にいつガソリン入れたか覚えてないのにまだまだガソリンがある。
やっぱりカブは最強だと思う。
日本に帰ったらカブのパーツ買うって。なんかあしもとのパーツがないらしいんだけど、名前がわからないんだよね。
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