円とドルのお話

完済

日本のシティバンク外貨預金口座から現地シティバンクに開設した口座への手動での預金移し変えを今日終了し、小切手で王子とわたしの共同名義口座にフィットの代金を振り込んだ。これであとは王子がオンラインで自分の口座に引っぱるのみ。

ATM手数料は実に60ドル弱、そしてそれに加えて残金の19ドルが引き出せないまま外貨預金口座に残った。現地のATMが基本20ドル札でしか引き出しができず(窓口での扱い不可)、また日本シティバンク外貨キャッシングカードは引き出しのみにしか使えないため、3ドル加えて22ドルにして最後まで引き出すということができない。さらに残高が20万円相当を切った時点で口座維持料がかかるため、来月には残高が維持料として差し引かれることになる。

借金も返し終わったし、もう二度とこの銀行とかかわらなくて済むと思うと、この程度の端金くらいくれてやるという気持ちになるからふしぎ。

さて、あとは手持ちの現金がなくなるまでになんとか就職をしたいところ。やはりこういう時は資格でしょう!というわけでACLS講習(医療従事者を対象とした心停止・重症不整脈・急性冠症候群・脳血管障害の初期治療を含む二次救命蘇生講習)の予約を入れ、予習がしたいと電話を入れて教本をもらってきました。教本込み195ドル(更新時からは110ドル)とお高めだけど、日本だと4.4万とまた派手に高いのね。

帰りに寄ったマックで教本を読んだ。知識としてはまっとうな急性期病棟である程度勉強していれば頭に入っている内容だけれど、臨床で急変時にメンバーが残らずこのアルゴリズムに乗っかって動いたら激しく効率的だなあと感動した。フルカラー140頁・持ち歩けるアルゴリズム表2種と予習復習に便利なCD-ROMつきで35ドルです。

日課

日本のシティバンクの外貨口座から、米国で開設したシティバンクの口座に国際送金をしようとしたら、事前に送金先を登録する必要があるので規定の書面をダウンロードして印刷して記入して郵送しろというので送ったら印鑑が違うから登録できなかったよと言われたのが半月ほど前。

結婚して名字が変わったときに署名も変更したはずで、印鑑を使わなくてもいいように英字の手書き署名を登録したんじゃなかったかな、と思い出し、再度書面をプリントアウトして必要事項を記載して郵送する。

で、2週間ちょっとで書面が送り返されてきた。添付の書状にこんなことが書いてあった。

「英字のご署名でお届けいただいておりますが、ご記入いただきましたご署名がお届けいただいているものと相違いたしております」

で、どんな署名だったか忘れちゃったなら残念だけど変更手続きが必要だから、日本領事館まで行って署名を公証してもらってそれ送ってよ、というお話。

たしかにパスポートやらビザ申請書類やらの署名を確認すると現在の署名よりもかなり美麗。正直毎日毎日スーパーに行って支払いをするたびにサインしていてだんだん今の署名に劣化してきたらしい。

自分のパスポートを見ながら真似て署名をしてもう一度送ればいいのだろうが、正直もううんざりで、とにかくとっとと預金を残らず引き揚げたい。

仕方がないのでおとといから最寄りのシティバンクの支店に通っている。ATMで1回2ドルの手数料を払って最大取引額800ドルを引き出す。1日の取引限度を3000ドルまで引き上げてあるので1日に2400ドル、手数料は計6ドル。そのまま現地のシティバンクにそっくり預けて帰宅。これを預けてある200万を可能な限り引き出すのには10日程度、手数料は60ドル弱という計算になる。これからしばらくはシティバンクに通うのが日課だね!

懲りた。自分がアホだが本当に懲りた。銀行は落ち着いて選びましょうという、そんな教訓。

ご立腹

1)王子ふざくんな

義母の様子が落ち着いてきて自宅に戻り、わんこはうちにいた3週間あまりのあいだにすっかり人に慣れて引き取り先が決まり、王子は転職先が決まった。

で、採用決定祝いにおごるから好きなところへ行こうと王子を誘ってごはんを食べに行ったらいきなり「1月には就職活動するって言ってたよね。もう1月が終わるよ。前の仕事とのブランクも半年になるんじゃないの、それってマイナスなんじゃないの」。

そうですか、1月上旬に死にかけていたあなたの母上を家に連れ帰ってきて、あなたが仕事に行っている間に歩く練習をさせたり食わせたり犬の世話をしたり、食費もかさむけどまあしょうがないか、就職したらまた金を貯めようなんて思いつつ黙ってやることやって、ようやくなんとかなるか、就職はもう少し様子を見て義母上が自宅でやっていけるか確認してからだな、と思ってたらいきなりダメ出しですか。しかも高いから行ったことのないステーキ屋さんで人のおごりで飯食っててそれですか。

なんだかすっかりいやになってしまって黙っていたら「どうしたの、静かになっちゃって」と言うので答えた。「義母上がうちに来たのがいつだか覚えてる?覚えてないか、1月5日だね、たしかにブランクが空くのはまずいとは思うけれど、このひと月就職活動ができなかったのはわたしに問題があったからだとは思えないんだけど、どうなんだろう」

なぜか若干怒りつつ「そんなの、ただの話だろ、そんなこと気にしてたの。そんな風にいちいち真剣にとらえてたら会話なんてできないだろ。就職なんかしなくたっていいさ。それともそんな話をしたこっちが悪いのか」と答える王子。こっちが悪いのかって、つまらないことを言ったおまえ以外の誰が悪い。

2)シティバンクふざくんな

国際送金をするのに規定の書類を日本に郵送して(1週間)送金先の情報を登録してから(さらに1週間)初めて送金手続きができるという話。郵送後2週間半経過したので電話をしたら「書類に不備があったので登録はできていません。もう一度正しい書類を送ってください」

てかあれか、書類に不備があったから情報の登録もしないわ不備があったこともまともに知らされないわで時間が経つわけか。

ちなみに不備の内容は「印鑑が登録したものと違っている」という話。不備のあった書類は送り返したと言われたけれど、それからしばらく待ってもこちらには返ってこない。しかたがないから見切り発車でもう1枚送ってみた。どの印鑑かは教えられないんだそうだ。

3)不況だなあ

すごい。就職先がない。看護婦さんの免許もあるし就労可能な状態、でも病院に空きがない。どの病院に行っても「日本で10年経験があっても国内ではないから新卒扱いになる。新卒は採っていない。出したければ履歴書を出しても構わない」で終了。看護婦さんの就職がないという経験はしたことがないので驚いた。これまでの転職先は即日採用決定だったからね。

まあ別に老人ホームでもいいやと思っている。王子は嫌らしいけど、正直やることはそんなに変わらないんだよね。急性期だって痴呆の患者さんの相手しておむつ替えてうんち拭いてるもんね。訴訟も少ないし悪くないよ。

進まぬ送金

めでたく当地での銀行口座が開設したのでさっそくその日のうちに日本のシティバンクに電話をして国際送金の手続きを終了…

これまでの流れから、できるわけがないような気がしていた。できなかった。

なんでも、ウェブサイトから「送金先登録書」なるものをダウンロードし、印刷して記入して日本まで郵送し(メール・FAX不可)、さらにそれから1週間程度で登録が完了するのでその頃にまたシティバンクに電話をして金額を指定し、そこで送金手続きが終了するらしい。「お急ぎでしたら支店窓口までいらしていただいて…」ああそうだね、ジェット機で10時間も飛べば窓口まで行けるもんね…ってやかましいわ。

外国長期滞在者に日本のシティバンクに外貨預金口座を持つメリットが一切ないことはよくわかった。2週間して送金できるようになったらシティバンクにある預金をすべて引き揚げる。送金手数料は4千円でも4万円でも好きなだけ取ってくれ、車の代金以外なら授業料だと思ってくれてやる。

ちなみに「シティに口座を持つメリットがなさすぎる。もういいから解約したい」と言ったら「電話や代理人さまでは解約はできかねますので、窓口までいらしていただいて…」

ちなみにこちらのシティバンクに行ってパンフを見たら提携23カ国のシティの中に日本は入ってなかった。

口座開設

口座を開いた。

先週開くつもりでいたら風邪で具合の悪くなった王子が仕事途中で帰って来てしまい、結局行かずじまいの上に義母上の件があってそのままになっていた。というわけで運転免許証から国民背番号からパスポート、結婚証明書と必要そうな書類をかたっぱしから拾って近くの銀行に行った。

「銀行に行くときには一張羅を着ろ」という父親の教えに従ってまともな服に着替えていく。着いてからよく考えたら金を借りに行くわけではないから気合を入れる必要はなかった。

どんな必要書類でもどんとこいと思っていたのに、必要なのは運転免許証とSSNだけだった。営業がうざかったので「金ならないです。働いていないので、口座維持費がかからない口座でお願いします。職業は主婦でお願いします」とアジア系のお姉ちゃんに言ったらちょっと悲しげな顔になってしまった。結局2ヵ月後の状況を見てまた決めましょうということになった。いまんとこ口座維持費がかからない分、なんと利子なし。盗難防止機能つきのタンス貯金みたいだな。

わたしが日本系移民だと聞くと、お姉ちゃんは自らが通っている近くの日系教会のことを話題にし、行ってはどうかと勧めた。王子も以前はそこに通っていてやっぱり行ったらどうかと言ってたな。

何が悲しくてわざわざ外国で日本人とつるまないとならないのかと思いつつ、めんどうなのでそうですねえうふふあははと言って帰ってきた。仕事を探すのには有利かもしれないけど、その代わりにいろいろ風通しの悪い付き合いができるかと思うとうっとうしくて気が遠くなりそうです。

さ、とっとと国際送金の手続きして王子に金を返そう。

借金返済の手間暇と手数料

いい加減に王子に立て替えてもらったフィットの代金を返さないとならないと年が明けてしまう。そんなわけで日本のメインの口座から日本のシティバンクの口座に必要な金額を移し、さらにテレホンバンキングでドルに替えて外貨口座に移す。滑り込みで1ドル89円。たかが3円の差でも100万円なら3万の差になるからばかにならない。86円のときに替えなかったのは痛恨だけど、その後さらに下がって今日は92円近くまで落ちている。やっぱりドルで使う金はドルで稼いだほうが余計なストレスがなくていいね。

さて、問題はここからだった。以前は日本のシティバンクの外貨口座に入っているドルはアメリカのシティバンクATMでそのまま引き出すことができた。しかしシティバンクの経営悪化が進んだ影響か、2年ほど前からこれに1回あたり2ドルの手数料がかかるようになった。これを回避する方法はひとつ、一千万相当の資金を日本のシティバンクに預けることだ。もっとも一千万あったとしても手数料免除程度のはした金目的でシティバンクに預けるようなことは(特にそれが預金保険対象外の外貨であればなおさら)したくないが。

手数料を少なくするためにATMでの1日あたりの引き出し限度を3000ドルまで引き上げる手続きをしてから近くのシティバンクに行く。3000ドル引き出す手数料が2ドルで済むのであればそれほど悪い話ではない。

しかしやはり事はそんなに簡単ではなかった。ATMでいくら引き出しますかという質問に「3000ドル」と入力したら、「一度のお取引きで出せる金額は800ドルまでです」という回答。

800ドル引き出すのに2ドルの手数料がかかるなら1日2400ドル引き出すとして6ドル。フィットの代金を残らず引き出すまで1週間以上毎日通いつめてかかる手数料だけで50ドル、しかも現金を持ち歩かないこの国で同じ支店で日々20万も下ろしてればホールドアップに遭うのは時間の問題。

引き出した800ドルを家に帰って王子に渡し、残りは国際送金で直接王子の口座に振り込むと伝えた。それなら最初から4000円程度の手数料で済むし、現金を持ち歩くこともない。

今回の件でシティバンクの口座を維持することへの疑問を持つようになった。王子の口座に振り込んでもいいし、SSNも運転免許証もあってこちらで自分名義の口座を開けるのだから、そこで管理してもいい。口座維持料免除のために20万円相当のドルを余分に預けているが、これも含めた口座のドルをそっくりこちらの口座に振り込み、そのまま解約という手もある。その口座から車の代金を小切手で振り出して王子に渡せば済む。

残る心配はこちらでの確定申告で、その際には現在残っている日本の口座の財産も申告する必要がある。申告が必要なだけで利息に税金が二重にかかることはおそらくないだろうし日本に滞在するときには日本円がそのまま引き出せる口座があった方が便利だから処分するつもりはないが、自分で申告して構わないのであればいいけれど、銀行に送って記入してもらわないとならないのであれば片田舎銀行よりもシティバンクの方がその辺りは慣れているだろうなとか。

それでもやっぱりとりあえずこの銀行とはもうあんまり関わりたくないな。

完済の日

さて、新車の代金をどうやって支払ったもんか。

とりあえず王子が自分の口座にある現金から小切手で引き落とされる口座に代金分を振り込んでくれた。そんなわけで王子に金を返す。ドルで。

さて、わたしはいくつかの日本の銀行に預金がある。永住目的での渡米なので建前上では日本の口座は解約しないとならないのだが、実際のところは別に調査が入るわけではないので放置できる。その方が里帰り中に使う現金を円でそのままおろして使えたり、解約せずに放置している日本国内のクレジットカードとのコンボで日本国内の誰かにオンラインで何かを調達して贈るということもできる。

ところでその日本の資金をドルの形でアメリカて手にするというのはけっこうめんどくさい。2,30万円程度ならそれほど手のかかることでもないが、200万まであといくら状態だと、手間暇とけっこうな手数料がかかる。

日本のシティバンクに普通口座と外貨口座を開いていて、そこに当座の生活費として100万円ばかりドルに替えて入れてある。あとの不足分と月の口座維持費を浮かすための20万円相当とを足したものを入れる必要がある。

これがけっこうな金額になるので、オンラインバンキングでメインバンクから一括で移そうとしたら「1日の限度額を超えるので振り込めない」とエラーになってしまった。何日かに分けて振り込めばいいんだろうがそのたびに手数料がかかる。

ここですでに挫折しそうになり、一度頭を冷やしてからやり直す。他行の口座にもある程度の金額を放置しているので、ここから1日の限度額いっぱいまでオンラインでシティバンクに移す。ここはある程度まとまった金額を入れておくと他行振込み手数料が何回か無料になる。無料振込みおいしいです。

あとの金額についてはメインバンクからシティバンクに問題なく移すことができた。

さて、ここからはシティバンクである。ここからがまためんどうくさい。現在シティバンクの外貨口座に100万円相当の米ドルが入っている。このうち7割は3%という利息につられて2ヶ月ものの定期預金に回したため、満期後「マルチマネー」という枠に入っている。外貨口座内ではあるがATMでは引き落とすことができず、外貨口座に移す必要がある。

さらに、当然ながら今回移したものは日本円なので、これを米ドルに替えて外貨口座に移す必要がある。以上の手続きはテレホンバンキングでしないとならない。国際電話をかけろってか。固定電話ないんですけど、どうしたらいいですか。今持ってる携帯、調べたら日本は1分100円くらいだった。ははは、つながるまでに500円くらい使っちゃいそうだねえ~。

さらになんと、日本のシティバンクの預金をアメリカのATMで引き出す場合、1日の限度額がかなり低い上に去年5月から日本のシティバンクの口座の預金をアメリカで引き出す場合、1回2ドルかかるようになってしまった。おいおい、200万引き出すのにいくら手数料を取るつもりなのか。だいたい何日かかるのか。

車代を王子に耳をそろえて返す日は来るのか。とっとと返したいが、よくわからない。

負け組

デスクトップガジェットのドル相場がなんか88円89銭とかになってるんだけど大丈夫なのかしら。帰ろうと思ったら日本がなくなってたりして。

てかひと月前に92円で小躍りしながらドルに換えたわたしは負け組ですか、そうですか…

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