かいるびRN@外科勤務中

残業

仕事が長引いて、帰宅したのが23時。

前回23時まで連絡入れずに仕事してたら王子が心配して病院まで様子を見に来たということがあったので(途中で帰宅するわたしの車を見つけてUターンして後ろをついて帰ってきた)、今回は勤務先の直通番号をテーブルに書き置きして、さらに22時を回ったところで一度連絡を入れた。出なかったからもう寝てたんだろう。

仕事を何よりも優先することを日本の臨床でがっつり刷り込まれたので、多少の風邪や熱では仕事に行かないという選択肢が思いつかないし、「仕事が終わらないなら帰らないのは当然」ということを疑問に思うこともない。どれほど働いても残業代がつかない日本の臨床と違って、法律どおり21時を過ぎたら19時以降からの時給が割増になるのはありがたい。

王子は「家族を優先しないのはおかしい」って言うんだけど、うちは養育の必要な子供のいない世帯だから「独身ふたり」みたいなもんなんじゃないの。実際税制上も独身ふたり扱いだし。

アメリカで遅くまで勤務して困るのは、セブンに寄っておにぎりとゆでたまごを買って家で食べるのができないこと。ドーナツ屋は24時間営業だけど、24時にドーナツなんて食べたくないです。

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一飯の恩

条件削除終了で浮かれていたら仕事がなくなっていた。

うちの病院はそれぞれの部署長が勤務表を作る。印刷したものが毎月配られるのだが、最近になってこれが院内LANにのっかるようになり、PC上でも見られるようになった。わたしはこれにちょこっと細工をして自宅でも見られるようにしてあった。

で、そろそろBLSとACLSの期限が切れるので受講しないとならないと気がついた昨日、自宅のPCで来月の勤務表を確認したら勤務が4週間のうち1日しか入っていなかった。

わたしは非正規雇用。職場が必要なときだけ勤務する雇用形態なのだが、わたしが子供もいない上に仕事のかけもちもしていないという桁外れの暇っぷりに、上司は基本的に「福利厚生のないフルタイム扱い」でわたしのシフトを組んできた。

ところが年末から今までの3週間ほどが非常に患者が少なく、わたしは勤務がキャンセルされることが多くなり、週に2日勤務すれば多い方みたいなことになっていた。休めるのはうれしいのだが、若干休みすぎが気になっていたところだった。

この勤務表はまだ完成ではないということなのか…と思ったのだが、わたし以外は全員きっちり埋まっている。誰が希望オフとかいったコメントも入っているのでソフトのテンプレのままというわけでもない。1ヶ月分作成されていて、わたしだけほぼ空欄である。1日だけ入っているというのが生々しい。

だいたい作成が終わっていないものが外から閲覧可能になっているはずがない。ということは、やはりこれで完成だと考えるのが妥当な話だ。

がっかりして泣けてきた。オフの日の朝5時に電話がかかってきて「病欠が出て困ってるんだけど出て来れないか」と言われれば「今から行きます」と出勤したし、公休返上でひたすら勤務したことも数知れず。残業だって断ったことはほとんどない。でも、必要なくなればこうやって切るんだな…アメリカらしいっちゃらしい。

好意的に受け取れば、シフトを組んで前日に「明日は来なくていい」と言うよりはこうして空欄にして必要なときだけ前日に連絡をするようにすればこちらもまとまった予定が立てやすいし、他の仕事も入れることができる。

患者数が少ないのは誰のせいでもないし、必要ないスタッフに出勤させる金はどこにもないのだ。国内での職歴のないわたしに仕事を与え、一から指導してくれたことは有り難いことだし、同じ領域なら仕事も探しやすい。ショックだが仕方がない。

というわけで涙を拭って転職活動開始。院内の外科系の仕事を探し、履歴書をコピペしてオンラインでかたっぱしから応募する。なぜか1日に5件の応募制限があるので5件出したところで打ち止め、続きは翌日に回す。早ければ春には勤務が始められるだろう。

帰宅した王子に愚痴ると、まあ別の仕事が見つかるよ、とりあえず生活には困らないからいいじゃないかと寿司をおごってくれた。アメリカの寿司ってなんであんなにまずいんだろう。てか、かっぱ寿司がうまいわたしの安い舌でもまずい寿司ってどんだけ。

と思って今日出勤したら、上司いわく「え、あれもうオンラインにのっかってたの?え、仕事に応募した!?」

わたしはオフ希望がまったくないので、上司は他のスタッフの勤務希望をつっこんでから、一番最後に勤務人数を調整しつつシフトを入れるらしい。で、この作業はオフラインのソフト上で行うんだが、作成期限が来たので未完成と知らなかった事務方が勝手にサイトにアップロードしたという話。

「いやいやいや、1月と7月は毎年手術が少ないのよ、だからあんまり勤務日数が多くないけど、来月は増えるから。今日完成させるから明日まで待って。てか他の仕事見つけないで」

というわけで転職活動は1日で終わりました。どうせ応募したもんだし仕事をかけもちしてもいいんだけど、新しいところに行くのめんどく…ぃゃ一飯の恩を忘れないのが日本人なんだぜ。

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いやっほおおおおおおおおう

祝・おばちゃん退職、でございます。

いろいろとあってこちらがおばちゃんとの内視鏡室勤務を拒否、代わりに内視鏡室での勤務にまわされたほかの同僚がそれを嫌がり、もともと仲がよかったのにこのことで恨まれたり、挙句にわたしが内視鏡に戻されたりと疲れることの多い1年だったけれど、それもどうやら終わるらしい。

どんなに評価面接で〆られようともおばちゃんがこの病院を辞めなかったのは、福利厚生である医療保険が必要だったからだった。

話はそれるが、男性がまともに働かないというのはどうもアフリカ系アメリカ人の家庭にはよくあることらしい。住むエリアも生活スタイルも異なるのでよくわからない。現代のこの国では、この人種に対する批判のようなことが公言されることは決してなく、人は家族以外にそれを問うこともできない。そんなわけで大幅に偏っていると思うけれど、この人種に対するわたしの印象は「人生の優先順位に勤労も教育も入っていないから無限貧困ループにはまるのに、なにかっちゃ『差別』を盾に人から援助を受けようとするみなさんが目立つ」。

そんなわけで他で医療保険を出してくれる就職先をおばちゃんはずっと探していて、今回ようやく見つけたということだ。大手有名病院で給料もうちより数段上、でも職員のことをネジ程度にしか思っていないところだ。

わたしはつらいところからは逃げる人生を生きてきたので、おばちゃんと顔を突き合わせて仕事をするくらいならとここしばらく退職を考えていたけれど、王子がそれに同意しなかったためにかなわなかった。しかたがないので文句が出ないように、とりあえず転職先を確保しようと動いていたところだった。

いさかいは同じレベルの相手同士でなければ生まれないものだし、わたしの器がもっと大きければ問題にならなかったということもわかっている。とはいえ、人間の器なんて足の長さと同じで、そう簡単に変えられるものでもない。

この先もいろいろあるんだろうが、とりあえず今ひと息つきそうなのでそれでいい。というわけで、いやっほおおおおおおおう。イスから立ち上がる絵は脳内再生しておいてください。

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ピンクリボン運動

ピンクリボン運動とは乳がんの知識や早期発見を啓発する運動で、そのシンボルがピンクのリボン、あるいはピンクという色である。職場のRT(呼吸療法士)は金曜になるとピンク色のスクラブを着ているし、けっこうどこに行ってもポスターやらステッカーやらが貼ってある。「ピンクリボンウォーキング」なんていう、参加者一人ごとに協賛企業が乳がん研究機関にいくらか金を出すから5km歩いてくれみたいな催しなんかもあちこちで開かれている。

正直なところアメリカよりも乳がんの発生率が低い国からきたわたしは(日本人女性の罹患率はアメリカの1/3程度である)、残念ながらあんまり関心がない。もちろん反対はしないけど、自分から何かしようという気もない。

ところがどうやら10月は乳癌と闘いましょう月間らしく、とうとう病院職員全員にピンクのリストバンドが配られた。つけないわけにはいかないのでつけているけれど、いやこれどうなの。

実際これをつけるとどんないいことがあるんだろう…と思いながらもあまりに不謹慎で誰にも聞けない。こんなに一般大衆が騒いでいるのだから政府はもっと乳がんの研究に金をかけろということなのか、それとも女性に対する「乳がん健診受けなさいよ」というメッセージなんだろうか。

罹患率でいうなら大腸がんもなかなかのものなので、大腸がんの研究を推し進め大腸がん健診を勧める運動、排泄物の色からとってブラウンリボン運動というのも…ないよね。ないと思う。

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通訳

先日勤務していて、初めて通訳の依頼を受けた。がん検診に来た日本人の初老の女性がほとんど英語を理解せず、付き添いで来たという女性も込み入った医療用語はわからず入院相談が困っているというものだった。

せっかくだからと院内通訳資格を取りはしたものの、臨床で必要なのはほぼスペイン語のみでそれまで院内で日本語通訳が必要だったことはなかった。ただ、そんなマイナーな言語だからこそ必要となったときに他に代わりが利かないということで、都合をつけてロビーのフロアに出向いた。

「こんにちは、はじめまして。かいるびと申します。この病院で看護師をしております」。ロビーのど真ん中で外国語を話しながら何度もおじぎを繰り返すアジア女性3人はロビーの皆さんにはさぞ異様に映っているだろうと思いつつごあいさつ。アメリカってお辞儀しないよなあ。

入院相談のテリーが言うには、この女性はご主人の扶養家族になっていて高齢者対象の安い医療保険が適応になるはずなのに、どういうわけかそちらには加入しておらず、掛け金が桁違いに高い民間の医療保険に入っているのだという。

「医療保険会社がそのことを知らないはずがないから、たぶん詳しくないことをいいことにつけこまれているんだと思う。何とかわかってほしくてがんばって説明したんだけど、どうにも難しいみたいなの。でもすごく損だから、きちんとわかって帰ってもらって保険を切り替えてほしい」と入院相談が言う。

テリーの言うことを片っ端から訳す。何なんだろうという表情の女性ふたりは次第にああ…と驚いた顔をした。その後、顔を見合わせて「まあ…そんなことが」と困惑とも安堵ともつかない表情になり、最後には「明日家族に手続きをしてもらいます」と笑顔になった。お別れのごあいさつとともに何度となく3人でお辞儀を繰り返し、お見送りをしてから仕事に戻った。

普段からいい人だと思っていたけれど、縁あってうちの病院に来た患者さんに損をしてほしくないという思いで必死に手を尽くしたテリーを見て、こんな人と一緒に勤務できるのは幸せなことだとつくづく思った。こういう人がうちの病院にはとても多い。

そのしばらく前、患者の家族が院内関係者で、わたしの身分証を見て「ダウニーさんって、もしかしてロバート・ダウニーのご家族?え、奥さまなの?あら、ロバートとは前に一緒に勤務してたのよ」と言われて盛り上がり、家に帰って王子にその話をしたら、「そいつ、以前俺の上司と一緒になって俺を職場から追い出した奴」と王子がどんよりしてしまったことがあった。

詳細は控えるが、この人たちのおかげで王子がそれまでに積み上げたキャリアは断絶され、王子はその後数年にわたって苦労することになった。そのことがなければわたしたちは現在一緒の職場で勤務していただろうと思う。

昨今院内で起きたいくつかのことが重なって、このところわたしは自分が勤務するこの組織に嫌気がさしていた。美麗な建物に美しい理念、でもその中身は腐ってんじゃねえか。

でもそんなクズばっかりじゃなくて、情熱のある人たちは院内にたくさんいる。

というわけでもうちょっとがんばってみます。

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フォローアップコール

勤務中、暇だったのでフォローアップコールの業務をすることにした。

フォローアップコールとは退院後のご機嫌お伺い電話のことである。うちの外科で手術を受けて退院した人に電話をして「その後いかがですか、熱や嘔気はありませんか。再診予約は入れましたか」といったことを確認するのである。

熱や嘔気があっても「じゃあ担当医のオフィスに連絡して相談してみてね」くらいのことしか言えないので実はあんまり意味はないのだが、どうかすると「いやあ、傷が開いたんだけどどうしたらいいかねえ」なんて言う人がいてびっくりすることがある。

「順調ですか、そりゃよかった。じゃあね」ではなんとなくしまらないので質問項目にはないが「在院中こうしてほしかった、こうであったらより快適な入院生活となったというようなことはありますでしょうか。何かフィードバックがあればお願いします」と質問することにしている。

世の中の人というのは、医療機関にかかって特に気になることがなかった場合にそれを人に広めることはあまりないが、気になることがあったときにはそれをがんがん広める傾向がある。その不満をこちらに直接吐き出させて「さようでございますか、ありがたいご意見をありがとうございます、必ず上部に申し伝えて改善に努めます」とでも言っておけばマイナスイメージは消えないまでも多少改善されるものだ。

でも、不満たらたら…という人はほとんどいない。

「とんでもない、スタッフも医師もすばらしかった。お宅で手術してよかった。これまで何度となく手術をしてきたが、他とは比べ物にならない。手術はこりごりだが、必要ならお宅に行く」

「術後に担当してくれたジェニーという看護婦さんが本当によくしてくれた、ぜひよろしく伝えてほしい」

「担当医から病院への紹介、手術までのプロセス、当日のケア、すべてが整理されてスムーズで、眼科の開業医をしている主人と『どうやったらうちもこんな風に整えられるだろう』って話してたくらい」

みなそういったポジティブな評価をする。うちは院内でも驚愕の「患者満足度99.0%」をキープする部署なのだ。開設以来絶賛大赤字垂れ流し中で他の部署に補ってもらってるけど…

フォローアップコールは面倒な業務なのだが、するたびにここの勤務でよかったと思う。問題は多いけれどうちはいい職場だよね、と思えるのは幸せなことだ。

最近自分自身が患者となって他の医療機関を受診することが増えて、うちの系列以外に行くとたいがい楽しくないことになるのでなおさらそう思う。てかなにあの歯科医。そのまままわりに伝える気満々。

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You're my inspiration

職場に新しい顔が増えた。

系列施設に日帰り手術専門センターがあって、そこで勤務する男性の看護師が手の足りないときにうちにときどき来てくれていた。明るくよく動く人で、昨今そちらは件数が減っているためにフルタイムなのに40時間勤務できないのだそうで、こちらも助かるが先方も収入が減らなくて済むという話だった。

そんな頃にうちの同僚看護師がひとり解雇され、空いたポジションにその男性看護師が応募し、当然だけど採用になって一緒に勤務を始めた。

そしてこの彼もわたしと同様ここで勤務するまで点滴留置の経験がなく、しかも使用する留置針も18~20Gと大きいので非常に苦労するようになった。彼はわたしなんかお話にならないようなベテランさんだが、日帰り手術センターでは麻酔回復室専門だったので留置はしなかったし、その前の職場は重症度が高くCV(中心静脈ライン)がメインだったらしい。

一方わたしは去年点滴留置で非常に苦労したが、最近では留置で苦労することはほとんどなくなった。「わたしはなかなか点滴が入らないの」と言われてさっくり入れて喜ばれることも増えたし、外したとしてもある程度難しいケースだったり入ったのに静脈弁にひっかかってカテが進まないとかいう、わたしの腕云々でない次元のことが多い。

さらに最近では局部麻酔剤のリドカインも上手に使えるようになって、20Gで刺したときの痛みをかなり緩和できるようになり、さらに刺す側としても気が楽になった。留置時に麻酔科医やらCRNAやらが訪室してくれるとまたさらに患者の意識が逸れるので、気がつかない間に入っていた、なんていうこともある。

そんなわけで上司がわたしを引き合いに出してこの男性看護師を日々慰め激励している。

「このかいるびさん、今でこそ18Gを普通に入れてるけど最初の数ヶ月は苦労したのよ。それで1日内視鏡室送りにして小さいゲージで数をこなしてだんだんうまくなったんだから。大丈夫、できるようになります」

わたしの後にも留置に苦労する新人さんが何人かいたけれど、それでもみんなわたしほどの苦労をしないでうまくなったので、引き合いに出されるのはわたしだけ。あの頃は毎晩「点滴が入らないので辞めます」と退職する夢ばかり見ていたものだ。

彼もまた、1年半前のわたしのように刺される患者側が痛かろうと気持ちをすり減らし、外すたびに自分を責めている。あせらなくていいなんて言われても、刺すたびに相手は確実に痛い思いをしているし、それで入ればいいけれど入らない。できるようになると言われても信じられない。

そんなわけである日、勤務後、わたしよりも10も15も年上であろう彼と一緒に座って話をした。

それまで日本の病院で勤務していて、点滴留置は研修医の仕事だったからしたことがなかったこと、ここで初めて点滴留置を教わって非常に苦労したこと。

書籍や動画サイトで勉強しても、上手な人の点滴を何度も見せてもらっても、やっぱりまともに入るようにならなかったこと、上手な人は苦もなくあっさり入れるから簡単に見えてしまい、結局何度見てもちっとも参考にならなかったこと。ある日男性患者さんの留置に失敗して舌打ちするのを聞いて、部屋から出て泣き崩れてしまったこと。

上司が「わたしに留置針を刺してみなさい。どこが悪いのか診断してあげるから」と言ってくれて刺して、それでも入らなかったこと(しかも20G。あれは痛かったと思う)。

「It'll come to you(できるようになる)」なんて言われてもまったく信じられなかったこと。

その後内視鏡に1日派遣されてその日の点滴を22Gで残らず入れて何となく感覚がつかめたのと、「相手に痛い思いをさせている」という気持ちをある程度乗り越えることができたこと。

だから気持ちはほんとうによくわかります。できるようになると言われて信じられないのもわかります。それでもいつか必ずできるようになるものだとここまできてようやく思うようになりました。だからあまりご自分を責めないでください。わかりやすい血管をした人で数をこなして慣れていくといいと思います。

じっと聞いていた男性看護師は「いつかできるようになるとみな言うけれど、本当なのかといつも思う。でも本当にそうなんだね」と言った。「You're my inspiration(心強いです)」。

自分のつらかった日々がだれかの励ましになることがあるらしい。いやでもこの人の方が成長が早いと思います。わたしはまともに20Gで入るようになるまで3ヶ月じゃきかなかったもんな…

王子がいい血管していて、気がつくと指で血管を押しているらしくものすごく嫌がられます。いやでもあんな血管なら18どころか16だって余裕でいける…しかも若くて既往歴もなくてふっくらとやわらかい血管壁…

まあ嫌がるのも当然か。

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冷めたコーヒー

王子からは気持ち悪がられるのだが、わたしは「冷めた食品」が好きだ。幼い頃鍵っ子で、帰宅すると家に親はいなかったが母が朝作り置きしておいた食品がテーブルに載っていて、電子レンジがなかった当時そのまま食べていたらそれに慣れたという流れ。

コーヒーも冷めてからがうまいと思う。朝出勤前にわざわざ一杯多くコーヒーを淹れておいて、帰宅後においしく飲む。これも王子にはありえないほど気持ちが悪いらしい。ちなみに本命の一杯は職場に持ってって冷めてから飲む。

さて、昨日職場の取締役(病院のトップは医者ではなく経営者)がうちの部署にコーヒーを差し入れてくれた。スタバのグループ用コーヒー約3L。いくらするのかと思ったら12ドルと大変お値打ち。

持ってきたときには当然熱く、スタッフでおいしくいただいた。その後冷めてきたので同僚が傷まないようにと冷蔵庫に入れたらその後だれも飲まなくなった。

そしてわたhしはその後「コーヒーのうまさはここからだよねえ」と思いつつ黙ってひとりで飲み続け、週末だしどうせ放置しても月曜に破棄されるよな、と思って1Lくらい残っているコーヒーをいただいて帰宅した。

おしゃれででかい入れ物に入った冷たいコーヒー。幸せ。王子はやっぱり気持ち悪がって寄りつかない。

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疲労

大変疲れる1日。

患者が「この手術同意書には同意しかねる」と術前の手術同意書のサインを拒否。

別に拒否してもこっちは困んないからいいんだけど、「術中の写真やビデオは一切拒否」「医療者はすべて女性に限る。男性の入室を拒否する」「医学生・研修医は一切立ち入り拒否」ともろもろの要求をしてくれた。

実際に麻酔科医(男性)が「男性の麻酔科医しかいません。ご希望に添えないので手術はキャンセルできます」と言われてあっさり前言撤回。「別に手術同意書にサインしないなんて言ってないじゃない」。言ってたような気がする…空耳かな。

えらい手間隙かけていろんなところに連絡したり説明したりしたのに、手術当日に(その日の午前零時以降絶飲食)腹が減ったとやらで飲み食いしていたことが発覚して結局キャンセルになった。疲れた。

別の男性患者は入院直後にガウンに着替えるように着替え方の説明をしたわたしに、テレビならピー音の連続になるような罵声を浴びせてくれた。いやこれはまた不幸な人生を歩んでいる人だなあ…と感心してたら、バイタルを取りに訪室した若い助手の男の子に、やはりピー音なしでは放映できないような罵声を投げかけた様子。疲れた。

ある男性看護師。勤務が長いつらい他の部門が協力してくれないと日々不満タラタラ。不満はあるけど何とかできることばかりじゃないから黙って仕事しとけよと思うんだけど、言わないと気がすまないらしい。

こちらは朝5時出勤のシフトで彼は10時出勤のシフトならわたしが彼よりも5時間早く退勤するのは当然なんだが、仕事の引継ぎをお願いするとでかいため息が返ってくる。

うざいので引き継がなくてもいいように残業して手持ちの仕事をやり終えるようにしていたら上司からとっとと申し送って帰れとツッコミが入った。いやまあそうなんですがもうちょっとなんでもにょもにょ、と言ったらどうやら他からこの彼についての苦情が出ていたらしく「あの彼に引き継ぐのが嫌なんでしょ」と図星られた。

で、どうやらこの彼は今日看護部長に呼び出しを食らったらしく、また一段と機嫌が悪かった。うざすぎて疲れた。

ここ数ヶ月炭水化物を控えて運動して10kgほど落としたのだが、先週末コロッケが食べたくなって大量に作った。王子はひと口食べて胸焼けがすると言って食べなくなったのでその日から毎日コロッケを食べる生活をしていたらむくむ上にものすごく疲れやすくなった。今日は連勤4日目。明日も勤務だって。疲れた。

コロッケを完食したのでちょっと炭水化物を控えていこう…でもおいしかったなあ…

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主婦不在

ここ半月ほど上司が不在で職場がものすごく忙しい。先週今週と公休返上で休日出勤、23時に帰宅して翌朝6時に起床・出勤、今日はようやく金曜でぐったりしている。今日受け取った給料明細、2週間で王子より10万多かった。

それでも家に帰ってくると家事が気になって仕方がない。掃除機はここんとこ全然かけてないし、片付けも進んでいない。鳥かごの掃除もしないとならないし、カーペットも汚れているし…

男の人はいいなあ、稼いでりゃいいんだろ、こっちゃ稼ぐだけじゃだめなんだぜ。

可能なら仕事を減らしたい。けどなかなかうまくいかないんだよなあ…仕事を掛け持ちしていなくて幼い子供がいない(子供がいるとベビーシッターの都合をつけないと出勤できない)ので、急な欠員が出るとまず連絡が来るんだよね…贅沢な悩みっちゃ贅沢だけどね。

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